プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)
PMBOK第5版で定義している「PMO」についてメモメモ。
プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)は、プロジェクトに関連するガバナンス・プロセスを標準化し、資源、方法論、ツール、および技法の共有を促進するマネジメント構造である。
PMOの責任は、プロジェクトマネジメントを支援することから、ひとつ以上のプロジェクトを直接マネジメントするまでの広範囲にわたる。
「支援型」「コントロール型」「指揮型」の3つのタイプがある。
PMOは、企業の戦略的プロジェクトからのデータと情報を統合し、上位レベルの戦略的目標がどのように達成されているかを評価する。
PMOは、組織のポートフォリオ、プログラム、プロジェクト、及び企業の業績評価システム(バランスト・スコアカードなどの)間の橋渡し役である。
PMOの重要な機能は、さまざまな方法でプロジェクト・マネジャーを支援することである。
さまざまな方法の例は下記。
・PMO管轄下のすべてのプロジェクトで共有する資源のマネジメント
・プロジェクトマネジメントの方法論、ベストプラクティス、及び標準の特定と開発
・コーチング、メンタリング、トレーニング、監督
・プロジェクト監査による、プロジェクトマネジメントの標準方針、手順、テンプレートの順守状況の監視
・プロジェクトの方針、手順、テンプレート、その他の共有する文書(組織のプロセス資産)の策定とマネジメント
・プロジェクト間のコミュニケーションの調整
PMとPMOの役割の違いは以下の様子。
[PM(プロジェクトマネジャー)]
・特定のプロジェクト目標に焦点を当てる
・よりよくプロジェクト目標を達成するために割り当てられたプロジェクト資源をコントロールする
・個々のプロジェクトの制約条件(スコープ、スケジュール、コスト、品質など)をマネジメントする
[PMO(プロジェクトマネジメント・オフィス)]
・ビジネス目標をよりよく達成する潜在的な好機として、主要なプログラム・スコープの変更をマネジメントする
・すべてのプロジェクトに対して、組織内の共有資源の使用を最適化する
・組織体レベルでの、方法論、標準、包括的リスクや好機、メトリクス、プロジェクト間の相互依存関係などをマネジメントする
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